これから、後輩を助けに行くかっこいい先輩を演じるはずだったのに
まさかの俺まで捕まってしまった。
その上、学校を除いて外にはめったに出ないので、こういうナンパには慣れてない。
「ねぇねぇ、行こうよ〜。」
「ちょっ、ごめん。今日は本当に約束が……!」
腕にしがみつく女の子たちを乱暴に扱うわけにも行かず、どうしようかと困っていると……。
ぐいっ...
「わっ!?」
誰かに腕を強く引かれ、ポスンと背中が固い何かに当たる。
「っ、あなたはモテること以外に、脳が無いんですか……!」
そう俺に言葉と唾をぶつけるのは、芦谷……。
なんで、ここにいるんだろう?
さっきまでおまえも、今の俺と同じ状況だったはずなのに。
ていうか汗だくじゃん……。
なのにいい香りするってどういうこと、ムカつく


