2階の部屋に案内されるなり、純恋はお茶を汲みに1階へと戻っていった。


ここがアイツの部屋らしい。



純恋の部屋は黄緑や水色など、淡い色を主張とした部屋だった。


クマやウサギの大きなぬいぐるみが置いてあるベッドさえ除けば、男の部屋とは思えるだろう。



ただ、決して男らしい部屋とは言えない。

女の部屋には入ったことがないけど、女らしい部屋とも違う気がする。

その中間、みたいな。


とりあえず説明しにくい部屋だ。



ふと、ベッドの上に置いてある写真立てに目が行った。


ぬいぐるみで隠されているように見える。



その写真立ては、伏せられていなかった。