ガタッ... 「和浩っ、おれちょっと外に出て……。」 「あ、芦谷みっけ。」 …………。 「おまえ、いるなら返事しろよ。」 …………今おれ、逃げようと思ったのに。 椅子から立ち上がって、ちょっと外に出てくるって和浩に伝えようと思ったのに。 「芦谷?」 口をパクパクと金魚みたいに開閉させるおれを、岸和田先輩は不思議そうな目で見る。 こんな顔になってるの、先輩のせいなんですけど……。 「あー、気にしないで下さい。今日朝からずっとこれなんです。」 答えたのは和浩だ。 おまえあとでシメる決定。