「確かにカッコイイですけど……それ明らかに男物じゃないですか。」
チラリとこっちに視線を向けた芦谷は、どこか不満そうな顔をしてそう言葉をこぼす。
そのピアスが置かれていた周りを見てみると、カップル用のペアで作られたのか
ほんのりダークな青と、灼熱のように赤いピアスが販売されていた。
俺が今持っているのは、青。
「んー……だけど俺、正直赤あんまり好きじゃないんだよな……。」
ベタに血の色だから、というのもあるけど。
何より赤は自分に似合わない。
凛とか、もっと女の子らしい可愛い子だったら似合うんだろうけど。
「やっぱ俺、この青買って……!」
「純恋先輩には」
"買ってくる“
そう伝えるべく、振り向いた矢先
芦谷の指が、俺の耳に触れる……。
「こっちの色のが似合います。」


