「っ、何してんだよバカ!!」
その瞬間、グンッと腕を引かれる。
「祥一くん……?」
「あ? 何。」
なんで、祥一くんがここに……。
「純恋先輩、目覚ました。」
あ……。
「そっか、岸和田先輩が……。」
そう、だよね。
祥一くんが今あたしを助けてくれたのも、岸和田先輩とのことがあったから……。
「……あとさ、藤崎。」
「?」
「気をつけろよ。おまえ、何かと危なっかしいんだから。」
「っ…………。」
多分、今のことを言ってるんだよね。
「そのうち大怪我しても知らねえぞ。」
さっき、ほんの一瞬だけ感じた胸の高鳴り。
だけどこの気持ちは、祥一くんにとって邪魔なものでしかなくて、この気持ちのせいであたしは、岸和田先輩を傷つけた。
要らない気持ちだって言うのに、想いはどんどん大きくなって、膨らんでいく。
こんなことなら……っ


