てか……。 フラれるとか以前に、おれが付き合える気がしない。 岸和田先輩が、まさか女だったなんて…………。 「祥一?」 「……和浩、おれもう死ぬ……。」 「は!?」 好きなのに、無理だ。 先輩が女ってだけで、気持ちよりも本能が拒否してしまう。 岸和田先輩が好きって気持ちは、知ったあとでも何一つ変わってないのに……。 「と、とりあえず元気出せっ? なっ、祥一!」 和浩がおれの背中をバンバンと叩く。 いてえよ、ばか。