焦る俺とは真逆に、オーケーの返事をもらえた芦谷はニコニコとして満足そうだ。
「よかった! じゃあ時間とか場所はまた後日メールしますね。」
「お、おう……。」
「それじゃ、おれこっちなんで。」
気づけば分かれ道まで来ていたみたいで、
芦谷は2年生の教室が並ぶ方を指差しながらそう言った。
「ん、またな。」
「はいっ。」
俺も手を振って、左手にある階段を上って教室へと向かう。
ちょうどここ、2年生の教室の上が3年生の教室だ。
「…………どんな服、来ていこうかな。」
見栄張って余裕がある素振りしてるけど、実は内心めちゃくちゃ喜んでたりする。
無意識のうちに顔がニヤけたりして、この日一日は志島の罵倒が酷かった。
今日一番の毒舌が、確か「おまえの肉と皮全部削ぎ落として、骨を犬の餌にしてやろうか」だったけな。
相変わらず容赦がない。


