躊躇なく、扉を開けた。 扉はガタンッと、大きな音を立てた。 下品な笑い声が、一瞬、止まる。 「あれ、尾方じゃん。」 「ほんとだ。帰ったんじゃねぇの?」 許せない 「凛……。」 バチンッ!!... あんたを、許せないよ、康介 「……に、すんだよ。」 「何ってビンタよ、ビンタ。知ってるでしょ?」 ありったけの力を込めて叩いたから、手の平が赤くなってて痛い。 同じように康介の頬にも、赤い紅葉がついていた。