白雪姫役の女が怪我?
でも何でそれで、純恋先輩までもが役交代に……。
「奈穂って身長高いでしょ? よくそれで、純恋くんとお似合いとか言われてたし。」
「あー……だね。」
「うん。だから服のサイズ、クラスの女子誰とも合わなかったらしくて……。」
「……どういうこと? 何が言いたいわけ?」
咄嗟になぜか、
〝急がねば〟という思いが
脳裏を駆け巡った。
「……悪い、和浩。おれ行くわ。」
「は? どこに!?」
足を機敏に動かす。
「男子もみんな、白雪姫の台詞までは覚えてなくって……。」
走り出す直前、最後に聞こえたのは
「唯一台詞を覚えてた、純恋くんが代わりに……。」
そんな言葉


