翌日の昼休み。

『おとといは楽しかったですね

もしよろしかったら、今日もお話をしませんか?

8時にお待ちしています』

伊地知くんからメールがきていた。

ちょうどいい、ハンカチを返すいい口実になる。

そして、自分のこの気持ちを確かめるチャンスにもなる。

私はいつものようにメールの返信をすると、コンビニで買ってきたお弁当を食べた。

伊地知くんが好きと言うこの気持ちは、きっと何かの間違いだ。

彼は私のリハビリにつきあっているだけ。

だから、彼を好きになることなんてありえない。

そのためにも、伊地知くんに会ってこの気持ちを確かめようと思った。