「伊地知くんは何か食べたいものはないの?」
私は聞き返した。
「俺は千沙さんが食べたいものが食べたいです」
何ですか、その答えは。
「伊地知くんの嫌いなものを言っても知らないからね?」
念を押すように聞いた私に、
「俺、特に好き嫌いはないんで」
伊地知くんが笑いながら答えた。
おいおい、ないのかよ…。
せっかくだから嫌いなものを食べたいと言ってやろうと思ったのに…。
こう言われてしまったら、考えるしか他がない。
考えようとしたら、この前1人で映画に行った時にカレーライスを食べ損ねたことを思い出した。
「カレー…」
呟くように答えた私に、
「じゃあ、行きましょう!」
伊地知くんは嬉しそうに答えると、私の腕を引いた。
私は聞き返した。
「俺は千沙さんが食べたいものが食べたいです」
何ですか、その答えは。
「伊地知くんの嫌いなものを言っても知らないからね?」
念を押すように聞いた私に、
「俺、特に好き嫌いはないんで」
伊地知くんが笑いながら答えた。
おいおい、ないのかよ…。
せっかくだから嫌いなものを食べたいと言ってやろうと思ったのに…。
こう言われてしまったら、考えるしか他がない。
考えようとしたら、この前1人で映画に行った時にカレーライスを食べ損ねたことを思い出した。
「カレー…」
呟くように答えた私に、
「じゃあ、行きましょう!」
伊地知くんは嬉しそうに答えると、私の腕を引いた。



