『おい、聞いてるか!?』

「あ、あぁ……」

『野間は自殺だった。昨日の夜家で首をつって死んだ』

「自殺!?」

俺は思わず大きな声を上げていた。

昨日の夜、野間が自殺。

俺は昨日野間に送ったメールを思い出していた。

村田さんとの遊園地は楽しかった。

そう知らせる事で、野間の気持ちが村田さんへ向けばいいな。

そんな事を考えて。

野間は返事をしてこなかったけれど、別に気にすることはないと思っていた。

それが……こんなことになるなんて。

どうして?

なぜ?

自殺しなければいけない原因が見当たらない。

「本田、今から会える?」

『あぁ。もちろん』

「じゃぁ。校門前に今すぐ集合だ!」

俺はそう言い、電話を切ったのだった。