カーペットの床ぶつかった相手も転んでしまう。ドン、と鈍い音がなる。 私は慌てて膝ついて相手を見た。 「ごめんなさい!大丈夫ですか?」 「…痛ってぇな」 相手は軽く舌打ちすると、立ち上がりはじめた。顔が紺色のジャンパーのフードで隠れてうまく見えない。 「気をつけろ」 吐き捨てるように言うと、さっさと歩いて角を曲がって行った。 《はあ…私のせいだけど…》 やっぱり落ち込む。今日は失敗しかしてない気がする。 ため息つくと、ある物に気づいた。 《携帯…!》