1次の書類•動画審査は奇跡的に通った。
そして2次の面接。
会場はレコード会社。
周りを見ると才能溢れる人ばっかりで、
気が滅入った。
場違いって気がしてならない。
「もう1回練習する?」
椎名先輩が聞くけど、私は苦笑いした。
「んー。先輩がやりたいならやります」
「俺は正直もういいや。ぶつけ本番で」
いつもはニコニコしてる先輩が、
表情がこわばってるように見えた。
明らかに緊張してる。
2つ先の組が呼ばれたの聞こえる。
ドキドキしてしまう。
《全力でやらなきゃ》
「なあ、斎藤」
椎名先輩が呼びかける。
私は突然呼ばれたことにビクってする。
「なんですか?」
しばらく先輩の表情を伺いながら返事を待ってみる。
