『1766 椎名泰雅』 そんな文字が私の顔の前に現れた。 「おい、まだ始まってもないのにため息つくな」 「ごめんなさい」 私がポツリと謝って上を向いた。 椎名先輩と目が合って、思わず恥ずかしくなってほっぺたが暖かくなる。 「ただ、緊張してます」 そう認めると、 椎名先輩が眩しくニッて笑う。 《やっぱりこの笑顔が1番好きだな》 そんな事を無意識考えてると、 肩をポンって叩かれる。 「まあ、落ち着けって。練習通りやれば大丈夫」 コクリ、って私が頷くと、先輩は私の隣に座った。