フードを取って素顔が見えるようになったRey。
Reyは私を見て、眉間にシワを寄せた。
「誰だお前?ついてきたのか?」
「えっ?」
Reyが段々近づいてくる。顔つきがテレビで見る豊かな表情と全く違う。
「ストーカー的なファンか?警備呼ぶぞ」
冷たい言葉を浴びさせられて、私はムッとする。
《なにこれ。完全に疑われてる》
「違います。あなたのファンなんかではありません。」
私がはっきり言うと、スマホを拾って差し出した。
「ただこれを返しにきました。」
Reyの目が細くなって、手を伸ばして私から携帯を取る。
「では、私はオーディションがあるので失礼します」
「待て」
そう呼び止められると、Reyは頭を傾かせた。
「名前は斉藤メル?ハーフか?」
「そうですけど?」
「ふーん」
Reyはそう答えると近づいてきた。私の顔に顔を近づけて、ふふって、笑う。
「合格」
「はっ?」
私が聞き返すのを無視して、Reyは携帯で何か打って耳に近づける。
「もしもし?オーディションは至急キャンセル。一緒にやる子は決まった」
《え、えええええ?!?》
