真っ黒なスマホが落ちてる。 ぶつかった衝撃できっとポケットから落ちたんだ。 《あ… いなくなる前に届けなくちゃ!》 私はスマホを掴むと、急いで立ってさっきの男の人が向かった方向に走った。 廊下の最後の方に、チラッと紺色のパーカーが部屋に入っていくの見えた。 ダッシュで廊下を駆けていく。 さっきの待ち部屋を通り越して、そして男の人が消えたドアの前に着いた。 ノックもしないでドアを開ける。 「あの…!」 目の前の光景を見た私は固まった。 スマホが地面に落ちる。 「Rey!?」