異聞三國志

『あ、恪様。お噂はかねがね主人から。はい、今は河北で従軍してます、軍医として。順調のようです。』


『奴は人をあれだけ救ったんだ。そんな人は殺されるわけねぇ。神様も見てくれてるはずだし。』


『恪よ、挨拶が済んだら、下がりなさい。』

『父上、私ももう一人前の武人。言わせて頂きます。俺はやはり庶や孔明叔父とは戦いたくねぇ。私が恐れるのは、この世では孔明叔父と大都督しかいねぇ。この二人だけだ、私よりも上なのは。』


『ったく。黙っておれ。確かに恪の気持ちは私と同じ。だから、やはり鍵は大都督陸遜様かと。』


『陸遜様は未だ態度が明らかではないのよね。』


理佐子の最大の懸念はそこにあった。諸葛瑾は味方に出来ると読んでいたが。


『瑾叔父様、月英叔母上も来てくれることになっております。何とか協力頂けないかと。』


『わかった、席だけは設けよう。しかし、成否は保証できん。』

『かしこまりました。』

こうして、会談だけは設定できるようになった。