別働隊の隊長は王平、副将に関興という布陣で臨むことになった。
確かに長安を直ぐにつける子午道は道はやや険しかったが、行軍は出来ないほどではなかった。現に一度魏の方から攻めて来た時は子午道から攻めて来ていたのだった。それが士郎達の来る前年のことであった。
「いかに迅速に長安の城を奪うかだな。」
孔明の執務室に呼ばれた士郎はいきなりこう問いかけられた。
「はい、ですから馬忠殿率いる玄武隊を連れていきたいのです。」
「構わんが、馬忠と一部の10名程にしてもらえんか。」
「11名、余りに少ないです、それは。」
士郎は不安になった。
「まあ、まて。それに玄武隊のような、おなごの特務部隊、朱雀隊を同じ数連れていくのだ。さすれば不安はあるまい。」
「朱雀隊・・・。」
朱雀隊とは女性の特務部隊であり、その部隊は謎であった。
「かの者たちならば、おなごでもそちたちよりはずっと頼りになるぞ。」
「こ、これは。」
士郎は頭をかいた。
「とにかく農民の身なりなどをして潜入し、場外まで疾風の如く来たそちたちを迎え入れたれば、勝利はなったも同然。」
「は、我々も疾風の如く、行軍します。」
確かに長安を直ぐにつける子午道は道はやや険しかったが、行軍は出来ないほどではなかった。現に一度魏の方から攻めて来た時は子午道から攻めて来ていたのだった。それが士郎達の来る前年のことであった。
「いかに迅速に長安の城を奪うかだな。」
孔明の執務室に呼ばれた士郎はいきなりこう問いかけられた。
「はい、ですから馬忠殿率いる玄武隊を連れていきたいのです。」
「構わんが、馬忠と一部の10名程にしてもらえんか。」
「11名、余りに少ないです、それは。」
士郎は不安になった。
「まあ、まて。それに玄武隊のような、おなごの特務部隊、朱雀隊を同じ数連れていくのだ。さすれば不安はあるまい。」
「朱雀隊・・・。」
朱雀隊とは女性の特務部隊であり、その部隊は謎であった。
「かの者たちならば、おなごでもそちたちよりはずっと頼りになるぞ。」
「こ、これは。」
士郎は頭をかいた。
「とにかく農民の身なりなどをして潜入し、場外まで疾風の如く来たそちたちを迎え入れたれば、勝利はなったも同然。」
「は、我々も疾風の如く、行軍します。」


