異聞三國志

「ただそれらは入手は海さえあれば、容易でしょう。しかしながら・・・。」

「しかしながら、なんですか。」


「ガラス製の容器が必要なのと、針が必要になります。」


「なんと。」


つまりはシャーレと注射針であった。


「そして放線菌をどうやって体内にいれるかの問題もあるのだ。」
士郎には難問が多かった。

呉は海があるために、諸葛瑾一家の手助けもあり、容易にカニ[上海ガニ]や天草は入手できた。


“菌自体は竹林の土壌の中にいるから蜀に戻ってからでもいい。あとは理沙子がつれてくるはずのガラス職人とあとは・・・、優秀な鍛冶屋だ”


まだまだ困難は続いていた。