異聞三國志

宴会終了後、孔明の私邸に虞平と士郎は集まった。


士郎は切り出した。

「関興殿ですが、やはり我々の歴史では、あと一年程度のお命・・・。」


「なんと!関興もなのか・・・。」


孔明は嘆いた。


「幸いにして、私は虞平殿と庶のお陰で復活できたが、関興も北伐には欠かせぬ将・・・。何とか救えぬのか。」


士郎は考え込んでいた。


虞平が


「士郎殿は見当がついているのだな、だが困難だと・・・。」


士郎は口を開いた。


「虞平殿、今しばらく力を貸して欲しいのだが。」


「それは構わぬが、貴公には手立てがあるのか・・・。」


「判らぬが、丞相、少し関興殿を虞平殿と私で診察したいのですが、お願い出来ますか。」

「関興さえ了承すればそれは可能なはず。」
“やはり診てから判断した方がよいが、おそらくは・・・。”


士郎はまた悩むことになった。


“たぶん、関興殿こそ・・・。”


士郎は見当はついていたのだが・・・。


“果してできるのか”