異聞三國志

士郎

「お願い致します。」

虞平


「しかし、私はむしろ眠った後の方が心配じゃ。開腹後のその胃の傷をとることをしたことがない・・・。」


士郎


「それは私とて同じこと。ただ、私の世界ではこの方法で広く手術が行われ、多数の方々が救われております。私はそれに賭けてみるしかないと・・・。そうしなければ、閣下の命はあと一年半・・・。そうすれば蜀はいずれ滅ぶでしょう。」


虞平


「よしわかった・・・。やるしかないな・・・。」


文字通り 蜀の命運と二人の命懸けの手術が始まろうとしていた。

麻沸散


朝鮮朝顔の入ったお茶を諸葛亮に士郎が与えた。


士郎も薬学部の学生であるので、怖いながらもここまではわかっていた・・・。


問題はこの後の開腹である。


士郎も助手として、付いていた。


虞平


「小刀」


つまりはメスの代わりの小さい刀であった。

スー


スムーズに開腹は終わった・・・。