「おまえ、俺らのこと怖くねぇーのかよ」


あたしのことを睨みながら
真桐はそんなことを聞いてきた。 


「怖くないよ」


だってあたし
………多分真桐に勝てるもんね〜!


「……ふーん。変なヤツ」


__キーンコーン…


遠くから、うっすら聞こえるチャイムの音。


ちょ……待って。


「ああああ!!!」


「んだよ!うるせーな」


「がが、学校忘れてた!」


ち、遅刻だ…。