「んだよ、5000円しか
持ってねぇーのかよ」


そんな聞き捨てならない言葉が
聞こえてきた。


……ん?
今、あの5000円をバカにした?


まって、5000円で
あたしの大好きな肉まんが
何個買えるんだ…?


1個2個3個…………………


はいカッチーン。


「…2対1でいじめてんじゃないよ!
それが男のやることかいな!」


あたしはいつの間にか
彼らの目の前まで来ていた。


「……誰、おまえ」


不機嫌そうな顔でヤンキーくん1号は
つぶやいた。