そして……


__キーンコーン…


鐘の音で我に返り、
あたしたちの唇は離れた。


そして、ふっと笑い合う。


「…行こーぜ」


「うん…!」


そう言って、あたしは自分から
柊季の手を絡ませた。


『こんな所で手を繋ぐなあ…!』


って、里奈にバレたら怒られそう。