「優しいなー柊季は!さんきゅ~!」 と、あたしは軽くジャンプし 柊季の髪をよしよしする。 「うわっ…おまえやめろって…」 「ふふっ…」 ……にしても、相変わらず 無駄に背高いな……。 と、心の中で思うあたし。 「……あれ?茉実ちゃん…?」 不意にあたしは、 後ろから名前を呼ばれ、振り返った。