っ……なんで?


……どうして柊季がここにいるの?


…ッ嫌だ……今は1番、会いたくないよッ……。


こんな姿……ッ見られたくない…。


「なんや、あいつ」


カランッ……とバットが下がった音が聞こえた。


内心ホッとしたけれど、


あたしの心臓は
尋常じゃないくらい、脈打っていた。


「大丈夫か、茉実…ッ!」


気づいたら、柊季は傍まで来ていて……


あたしの視界は、じわりと滲む。