「クスッ…なんや、その顔。
気に食わへんな」


そんなことを呟いたヤンキーが
次こそバットを振りかざした。


痛むあたしの足は……すぐに立てそうにない。


…ッやばい…


……あたしはそう思った。


そして、あたしは
子どもを守るように抱きしめて
目をつむった……そのとき。


「茉実ッ……!」


そんな声が、どこかから聞こえた……__