【柊季side】


__誰にも譲る気ねぇから……。


そんな言葉を残して
俺は逃げるように、学校を出てしまった。


「おかえりー」


家に着くと、
また勝手に俺の部屋にいる遥也と遭遇する。


……でも今は、遥也に怒る気にもなれなくて…


「遥也、俺のこと思いっきり殴ってくれ」


「おうよ!」


__バシッ…!


「いってええ!」


瞬殺で、俺は遥也に殴られた。