【茉実side】


「あっつーい…!」


家の中。


あたしはひとり、クーラーをガンガン付けて
部屋の温度を下げる。


「はぁーあ…。」


……あれから結局、柊季と話せなかったな…。


そしてそのまま夏季休業に
入っちゃうなんて…


あたしたちの距離は、離れていく一方だ。