「…遠峰とうまく行きそうなのか?」


「いや、今のところ相手にもされてない…。」


「そ、そうか…。」


「ま!これからだろ…!」


と、前向きな遥也を見て
……初めて尊敬したかもしれない。


…そうだ。
せっかく話す機会を作ってくれたんだ。


俺もちゃんと、伝えよう。


会話もしないこんな関係、もう嫌だから。


だから……ちゃんと伝える。


遥也にもらった夏祭りの紙を見つめながら
俺はそんなことを思っていた……__