「はぁー、とりあえず開けよう。」


そう言って、ふぅー…と深呼吸をして
後ろのドアを1センチくらい開けた。


そしてその隙間から、柊季を確認。


おー、いるいる!
いつものように机に突っ伏して
寝ているではないか…!


と、隙間から実況するあたし。


……って、なにこの状況…!


はたから見たら
隙間を覗いている女子高生…!?


こ、怖い!ストーカーかよ、あたし。


……ッいやいや、違いますからね!?


と、1人で焦っていた…その時。


「……それはまずいよ、りんちゃん。」


「うわああッ!」


突如、後ろから聞こえてきた声に
心臓が飛び跳ねた。


「な、なんだ…優花か……驚かせないでよ」