「先に言っておくけど
横川くんに助け求めても来ないからね？
だって、帰ったの確認してから
ここに来たんだもの」
「えぇ！？」
な、なんてこった。
「尋斗もいないし、
やっとあんたと話ができるわ」
そう言って、クスッと笑う愛華先輩。
…くそ、やっぱ頭良いなこの先輩…。
あたしは柊季より先に教室を出たから
まさかあたしが学校にいるなんて
思ってもないだろうし…
柊季がここに来る確率は極めて低いな…。
あ、てかまずあたし
柊季に友達じゃないって言われたんだった…。
さっきのことを思い出したら
本当に涙目になってしまいそうだ。
