「…とにかく、旧校舎に来なさいよ。」


「あの、せめて新校舎にしませんか?」


地味に怖いんだよな…旧校舎って。


…なんて思ったけど
鬼のような形相で睨んでくるもんだから


「き、旧校舎で待ってまーす…。」


と、結局あたしが折れる形に。


「それじゃあ、またあとでね?」


そう言って、
にこやかに去っていく愛華先輩。


「まぁ…いっか。」


どっちにしろ、柊季が帰るまで
あの教室には入れないし…。


かと言って、明日からの休日
ケータイが無いのも不便だし…。