「ふーん」


そう言って、柊季は
あたしの手からチョークを取って
教室に入っていった。


そして、あたしも柊季につづいて
中に入る。


「補充終わり。仕事終わったし帰ろーぜ」


そう言って、柊季はカバンを持った。


……あんなに早く帰りたがってたのに、
待っててくれたのかな…?


しかも、2階にまで来てくれて…。


…ていうのは、単なるあたしの自惚れ。


それでもなんか嬉しくて
思わずニヤついてしまう。


「よし!帰ってテスト勉強だ!」


そう言って、
あたしもカバンを手にした……__