「よっと…」


あたしは、机の中から数学のノートを
見つけだして、教科書を開いた。


はぁ……それにしても…


不意にあたしは愛華先輩の顔が浮かんだ。


『横川くんに相手にされないからって…!』

『勘違いしてんじゃないわよ!』


す、すごい言われようだったな…あたし。


先輩に言われたことを思い出して
つい苦笑いをしてしまう。


『横川くんはあんたのこと
友達とすら思ってないっつーのッ!』


なんて先輩は言っていたけど…


後ろにいる本人は、
あたしのこと…どう思ってるのかな…?