「……つーか、まず俺の名前知ってんのかよ」


…知らなさそ。こいつならあり得る。


と、若干失礼なことを思いながら水を飲む。


「知ってるよ!柊季でしょ?」


「ぶっ…!」


と、思わず水を吹き出しそうになる俺。


「だ、大丈夫!?タオルいる?」


「だ、大丈夫だ。
つーか、いきなり呼ぶなよ。
び、びっくりするだろ」


「そんな驚かなくても…!
それに、俺の名前知ってるのかよって
聞いたのは柊季じゃん!」


と、笑いながら言う林崎。


「まぁ、そうだけど…」