ケガって……大丈夫かよ、あいつ。 そんなことを思いながら、 俺は保健室へ向かう。 階段を上がり、保健室まで 2メートルくらいの距離になったそのとき… 『っぷ…!あはは!』 …中から、男の笑い声が聞こえた。 ……うっすらだけど、 確かに林崎の声も聞こえる。 保健室のドアは、閉まることなく 開きっぱなしになっていた。 …中に誰がいるんだ…? 疑問に思った俺は、 そっとドアを覗き込むという 趣味の悪いことをしていた。