「え、ミルクティーだ!
これもらっていいの!?」


真桐がくれたものは、
偶然にもあたしの大好きなものだった。


「さっきのお礼」


と、ぶっきらぼうに言う真桐。


「まじ!?ありがと!」


「じゃーな。
あ、ポイ捨てだけはすんなよ?」


そう言って、背中を向けた真桐。


「……すっごいドヤ顔だったなぁ…」


本当は全力でツッコみたかったけど
もう行っちゃったし、
ミルクティーもくれたから
今日は見逃してあげよっと…


なんて思いながら
あたしは家に帰っていった。