絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①

あたしと翔吾はその時に犯人たちの顔を見たのだ。


どうして犯人だと断定できたかというと……。


あたしは桃乃の腕を掴んだ。


「なにするの!?」


咄嗟の事に驚いて暴れる桃乃。


「事件が起きたのは夏だったね」


あたしのその一言に、桃乃の表情が一変する。


さっきまで少しは自信があった様子なのに、それが一気に消え去って行く。


今は恐怖と不安と絶望しか、その顔に浮かんでくるものはなかった。


「みんな、ニュースに出てたタトゥーを覚えてる?」


桃乃の腕を掴んだまま、あたしは聞いた。


「ドクロのタトゥーだろ? 日本じゃまず彫ってもらえない、外国の彫師がやってる特別なものだって言ってたな」


ルキがそう言う。


さすが男の子だ。


その辺の情報はしっかり覚えてくれているようだ。