絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①

そんな……それじゃ一番つらい思いをした翔吾はどうなるの!?


そう思うのに、言葉にならなかった。


死ぬのが怖い。


死にたくない。


そんな感情が、今の状況を覆す事を嫌がっている。


生き残りたい……!


「ちょっと、都合のいいように話を進めないでよね!」


桃乃のそんな声が聞こえてきて、あたしたちはそちらへ視線を移した。


桃乃は相変わらず青い顔をして怯えている。


「だいたい、あたしたちが強盗の犯人だなんてなんでわかるの?」


その言葉にあたしと翔吾は目を見開いた。


この期に及んで白を切るつもりか。


「あの事件、犯人は覆面を被っていたってニュースで聞いたから、誰が犯人かなんてわからないんじゃないの?」


確かに、犯人たちは覆面を被っていた。


でもそれは銀行の中だけだった。


逃走する時はやじうまに紛れ込むため、みんなマスクを外していた。