絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①

Aはすでにぐったりとしていて白目をむいている。


しかし、まだ心停止とまでは至っていないのだろう、周りからのストップはかからない。


ダラリと横たわるしかないAの体を蹴るたびに、Dが苦痛で表情を歪めはじめた。


そして突然、せきを切ったように涙を流し始めたのだ。


大きく口を開け、まるで子供のように泣きじゃくるD。


彼はたしか10代の部屋から連れ出された子だ。


あたしよりもまだ若い。


体格はいいが、下手をすれば中学に上がったばかりくらいに見える。


こんな過酷な事をやらされて精神がもつはずがない。


泣きじゃくるDを前にEが動いた。


Dの体を地面に押し付け、馬乗りになる。


Dはハッとした表情を浮かべるが、すでに抵抗する気もないのだろう。


Eを見上げたまま涙を流し続けている。


Eの拳が容赦なくDを攻撃する。


Dの口から血が流れ、歯が欠けても殴ることをやめない。


突っ立ていたCがDの頭を思いっきり踏みつけた。