絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①

勲さんも、きっとそれを狙っているんだろう。


そう思った時だった。


モニターの男が楽しそうに笑っているのが見えた。


声は出していないが、ニヤニヤと歯をのぞかせて笑っている。


なにがそんなに楽しいんだろう。


あたしたちが必死に生き残ろうとしているのが、そんなに楽しいんだろうか。


「さて、そろそろ決めてもらおうか」


モニターの男の声に、ビクッと体を震わせる昭代さん。


「決めた?」


優也さんにそう言われ、あたしは小さく頷いた。


複数選んでも大丈夫なことを、優也さんにも教えるべきだろうか?


一瞬そう思った。


でも、ここで会話をしていればすぐに他の人たちに気づかれるだろう。


あたしは開きかけた口を閉じて、優也さんから視線をはずした。


みんな一緒に脱出なんて、きっと不可能だ。


あたしは翔吾の気持ちを背負っている。


他の人に脱落してもらうしか、ないんだ。


自分自身にそう言い聞かせて、あたしは引き出しの前に立った。


Aを覗いた全員の写真を入れる。


これで、あたしはこの部屋から生き残ることができる。


そう思い、深呼吸をする。