絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~①

「これって、選ぶのは1人だけなのかな……」


そう言ったのは夏子さんだった。


さっきの電流のせいか、額には少し汗が滲んでいる。


「たぶん、そうだろうね」


そう答えたのは勲さんだった。


勲さんはさっきから引き出しの中を気にしている。


「そこになにかあるんですか?」


引き出しの中にあった写真はもう全員に行きわたっているから、中は空のはずだ。


「見てごらん」


そう言われ、あたしは引き出しの中を覗いた。


するとそこにはポストのような穴が5つ開いていて、穴の下には10代20代という年齢が書かれていたのだ。


「これって……」


「自分の年代の場所に選んだ写真を入れるということじゃないか?」


なるほど。


通常の引き出しよりも縦に大きい理由がわかった。


写真を入れておくスペースと、写真を選んで入れるスペースが作られていたんだ。


でも、モニターであたしたちの様子は確認できるはずなのに、どうしてこんな手の込んだ事をするんだろう?


あたしは首を傾げる。