無口なセンパイに恋した仔羊

…琉偉さん、どうしたら、私を許してくれるんだろう。

公園のベンチに座って、そんな事を考えてると、いつの間にか暗くなっていて、家に帰らなくてはと立ち上がった。

…ビクッ。

そんな私の肩を、誰かが掴んだ。

人気のない公園。私は恐怖に震えながら、ゆっくりと振り返る。

「…こんなところで、女性が一人でいると、襲われますよ?」

「…びっくりした。…三好さんこそ、こんなところで、何をしてるんですか?」

声をかけてきたのは、六条百貨店の三好さんだった。

「公園抜けて帰る方が、家に近いんですよ。…それより、泣いてたんですか?」

私の顔を覗き込むように見つめる。

私は慌てて涙を拭う。

「…泣いてませんよ」

そう言って微笑んで見せる。

「…そんな真っ赤な目で言われても、説得力がありませんね」

そう言って、三好さんは、困った顔で笑った。