「ちょっと待ってて」
そう言い残されると、港は部屋を出て行った。
それから気分が悪くなって、洗面器に手を伸ばす。
すぐに港は戻ってきて、その片手にはカップがあった。
「吐きそう?」
「…ううん、平気」
「体に水分入れないとね」
カップを受け取ると、温かい湯気がたっていた。
今度は服のボタンを外されて、体温計が入れられる。
「はい、一口」
「…飲んだら吐きそう」
「でも飲まないと」
カップの中には温かいミルクティーが入っている。
「…飲まなきゃだめ?」
「だめ」
「……」
「水分がとれなかったら点滴しないと」
「…やだ」
「じゃあ一口飲んで」


