それから40分以上が経過して、バタバタ家に到着した頃にはあれから1時間が経過していた。



リビングに入ると、冷たい空気が流れ込んでくる。



まず聞こえたのは結の泣き声だった。




クッションの上で腕をバタバタとしている結の顔は真っ赤で、頬にも涙の跡がいくつも残っている。



抱き上げると服が握られて、ぎゃあぎゃあと泣き出して。



「ごめんごめん…遅くなっちゃったね」



そう言いつつ辺りを見回すと、ソファの上に体を沈める陽の姿があって。




やっちゃった、と思った頃にはもう遅くて。