何やらごそごそしていた港がソファに近づいてくると、隣に腰をかける。
「結は体強そうだな」
その声に顔を上げると、港の右手には体温計が握られていた。
結の服が開けられるかと思いきや、私のパジャマのボタンが外されていく。
「俺が仕事行ったらどうする?」
「…大丈夫だよ、平気」
「実家まで送ろうか?」
「いい…って」
体温計が挟まれて、腕を押さえられる。
「港もう仕事…?」
「うん、ごめん」
申し訳なさそうな表情を浮かべた港は、左手で髪を撫でてくれた。
「ううん、そういう意味じゃない」
そう言ってもどこか信じていないようで、髪が何度も撫でられた。
「今日も早く帰るから」
「忙しいのわかってるもん」
「……」


