肩を抱いて鳴るのを待っていたら、陽が小さく唸るのが聞こえた。



「陽?大丈夫?」



「…結」



目が合うけれど、ぼーっとしていて今にでも閉じてしまいそうだ。




「結、大丈夫だよ。今眠ってるから」



「…ん」



陽の目に涙が溜まっていくのをじっと見ていたら、体温計が鳴った。