ふと意識が戻ると、暗い部屋にひとり残されたことを思い出した。


瞬きを何度か繰り返しているうちに、ぼんやりとしていた視界がハッキリとする。


すっかり眠り込んでいたようだ。




上半身をゆっくり起こすと、額に汗が滲んでいるのがわかった。


痛み止めの効果で下腹部の鈍痛は軽減しているように思えたが、腰の重みが消えない。


ベッドから降りると同時に出血する感覚があり、あまりの不快感に顔を歪める。


どれくらい眠っていたかわからない。


薬を飲めば快方に向かうと思っていたが、時間と共に下腹部の不快感は強さを増していた。





トイレから出ると、洗面台が二重に見えた。


手を伸ばして台の縁を掴み、蛇口をひねる。


壁掛時計が正午過ぎを指していた。


それを確認してすぐ、突発的にこみ上げたものが出ないよう咄嗟に唇を噛み締める。


起床時からの違和感はこれだったのだ。


痛み止めで改善したと思われた鈍痛が、徐々に強くなっていた。


薬の効果が切れる頃だ。


動き回って自覚する。